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うるさい?実はメリットもいっぱい!幹線道路沿い住み経験有の筆者がまとめたメリットとデメリット

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物件を選定する上でまず初めにみなさんが気にするポイントは、やはり物件の立地という方が多いと思います。そんな中で、今回は「幹線道路沿いの物件」のメリット・デメリットをご紹介します。

大きな道路沿いの物件と聞いてみなさんまずどう思われるでしょうか?
「とにかく、うるさそう」「街灯や車のライトが気になりそう」「プライバシーが心配」…
便利な反面少し気になることも多いのではと思われる方も多いと思います。
もちろんデメリットもありますが実はメリットもたくさんありますので、実際、幹線道路沿いに住んだ経験のある筆者が実体験をまじえ、メリット・デメリットをご紹介します。

幹線道路沿いのマンションのメリット

メリット①利便性が良い

メリットはなんといっても交通利便性の良さです。
幹線道路沿いということは、当然ある程度の交通量があります。交通量があるということは、飲食店や商業施設、病院、クリニックなどの医療系店舗、塾やコンビニなど様々な施設が立地しています。駅からそれほど近くなくても、徒歩圏内で生活する上での利便性が良いケースが多々あります。


また、場所にもよりますが、駅近くより居酒屋や風俗店なども少なく治安面などで安心できるというメリットもあります。
そして、お車をお持ちの方はもちろん、バスやタクシーの利用もしやすく、お年寄りから子育て世代まで、幅広い世代の方にとって便利な立地と言えるのではないでしょうか。

メリット②日当たりが良い

2つ目のメリットは、「日当たりが良い」ということです。
例えば、片側二車線の幹線道路の場合、道路幅は歩道を含めて約16mほどになります。
マンションの前に16mものスペースがあるということは、低層階であっても日当たりや風通しにかなり期待できます。
幹線道路ということで廃道になる可能性はほぼなく、将来にわたって前面に建物が立つ可能性はありません。

同じような条件となると、公園の隣や川沿いなどがありますが、虫やカラスなどが多く敬遠される方もいます。また、学校や神社お寺のそばも、砂ほこりなどに悩まされることがありますので、そういった心配が少なく、将来にわたって日当たりを確保できる幹線道路沿いの立地は、非常に魅力的といえます。

メリット③安全性が高い

幹線道路は、ほとんどの場合歩道付き道路となります。2面が道路に接している場合は、幹線道路から一本入った道にエントランスが設けられる場合もありますが、それでも前面道路に歩道があることは安全上非常に大きなメリットです。
そして、交通量も多く夜でも明るい道路は、お子さんの通学や夜遅くなることもある塾の帰りなどに安心です。人の目も多いので、幹線道路沿いの立地は防犯上のメリットと言えます。

また、火災や地震などの自然災害時の避難に対しても安全性が高いと言えます。
交通利便性の高い幹線道路沿いは同時に、緊急車両の到着も迅速です。

また、前面道路に消防隊がしっかりと活動できるスペースが確保されていますので、はしご車やポンプ車などの大きな車両でも消防活動に支障がありません。
地震などの自然災害に関しても、広い道路に素早く避難することができる点は、大きなメリットと言えます。

メリット④環境音がまぎれる

幹線道路沿いの音の問題となると、交通騒音問題ばかりが注目されがちですが、程よい街の喧騒は住戸内の生活音などをかき消す効果もあります。案外街や道路の騒音より、ご近所さんの生活音などの方が生活する上では気になるものです。

閑静な住宅街など夜になるとほぼ街の音がしなくなる立地の場合、お隣さんや上下階の住民の生活音や振動などが気になることがあります。普段しない音が、たまにするから気になるということです。
普段から一定の音が聞こえる幹線道路沿いの立地などでは、気になる生活音を外の環境音がかき消してくれるというメリットがあります。
また、カクテルパーティー効果といって、雑多な騒音が常に発生している環境では、人の声などの必要な音だけを識別し、しっかりと聞き取ることができるという特性があります。道路からの騒音は気にならないのに、お隣さんがバルコニーで電話している話し声はやけに聞こえることってありますよね。

幹線道路沿いのマンションのデメリット

幹線道路沿いのメリットもありますが、やはりデメリットもあります。
メリットの部分と似たところがありますが、特に騒音は気になってしまうという人は多いかもしれません。

デメリット① 交通トラブル

デメリットの1つ目は、交通トラブルです。メリットで歩道付き道路の安全性が高いと書きましたが、交通量が多い歩道では危険な面もあります。

幹線道路などの大きな道に面したマンションでは、道路境界線ギリギリに建物を建てることもありますので、エントランスから出たらすぐ歩道という物件も多くあります。
歩行者や自転車などにぶつからないよう、エントランスから出るときは注意が必要です。


そもそも、なぜ道路境界線ギリギリに建物を建てるのかといいますと、建築基準法によって規定されている道路斜線制限という建物の高さに関する制限が関係しています。
細い道に面して高い建物が立ち並ぶと街の日当たりや風通しが悪くなってしまいます。
そこで、道路の幅に応じて建てることのできる建物の高さが制限されています。一般的には、道路斜線制限のため、道路に対して建物を後ろに下げて、空間を確保することで高さの制限を緩和するボーナスがあります。


幹線道路などのもともと幅の広い道路沿いの建物は、後ろに下げなくても、日当たりや風通しがもともと良いです。ですから、無駄な敷地面積を作らず、境界線ギリギリに建つマンションが多いということです。

デメリット② 騒音問題

実際、筆者は幹線道路沿いや線路沿いに住んだ経験がありますが、初めは早朝や深夜帯の音が気になりましたが、しばらくすれば音に慣れてほとんど気にならなくなりました。
(振動に関しては、鉄骨造の建物などは、大型車両の通行時に気になることもありますが、鉄筋コンクリート造の一般的なマンションであれば、車が通るたびに振動を感じるといったことはほとんどありません。)

バイパス・高速道路等を走る車の音に関しては、しばらくすれば気にならなくなると書きましたが、例外もあります。
緊急車両のサイレンです。近くに、警察署や消防署、大きな病院などがある場合は特に注意が必要です。
道路の騒音レベルは、騒音規制法という法律により自動車騒音の限度基準が設けられていますが、幹線道路の騒音の限度は、昼間では75デシベル、夜間においては70デシベルと決められています。騒音レベルがこの数値以上となると生活環境が著しく損なわれるという基準です。
それでは緊急車両などのサイレンの音はどうでしょうか。これは、87デシベル以上112デシベル以下と国の保安基準で定められていますが、実際街中で聞く場合、緊急車両の間近で80デシベル程度と言われています。

騒音の目安についてー環境省

もちろんしっかりと聞こえなければサイレンの意味がないので、うるさく感じるのも仕方がありませんが、近くに警察署や病院などがないか事前に確認することで、騒音を減らすことは可能です。

デメリット③ 排ガス問題

以前、筆者が住んでいた幹線道路沿いのマンションは環境も良く交通アクセスも良かったため、とても気に入っていたのですが、気になった点が2点だけありました。
一つは、先ほどご紹介した緊急車両のサイレン音、そしてもう一つは排ガスの問題です。

住みだしてしばらくは、何も気にしていなかったのですが、住み始めて数ヶ月後、壁に付いている給気口の周りが、うっすら汚れていることに気が付きました。普段暮らしていて、排ガスの匂いが気になったりということはなく、外に干している洗濯物などが汚れたり、匂いがついたりということもなかったので、少しびっくりした記憶があります。

汚れ自体はウェットティッシュで拭けばすぐ取れるのですが、寝室には空気清浄機を設置しました。もちろん、すぐに健康被害が出たりといったことはなく、壁が汚れる程度かもしれませんが、特に小さいお子様がいらっしゃるご家庭などは気になるのでは無いでしょうか。

基本的に、住宅にはシックハウス症候群対策として24時間換気が義務付けられていますので、窓を締め切っていても必ず外部の空気が給気口を通して部屋に流入してきます。気になる方は、排ガスの影響が比較的少なくなる高層階を検討してみてください。

あとは、風向きや交差点までの距離などによってもどの程度排ガスの影響があるのかが変わってきますので、現地を見学される際は、他の住戸のベランダや物干し竿などの汚れ具合などをチェックしてみてください。

デメリット④ 防犯性

幹線道路沿いのマンションは周囲の目もあり夜でも明るく、一見、防犯性に優れているようにも感じますが、防犯上いくつかの欠点もあります。
まず1つ目は、人通りや車が多いことです。意外かもしれませんが、人通りが多い場合は、どこの誰が道を歩いていようと誰も気にしません。

また、常に街の喧騒が聞こえる環境であれば、ちょっとした物音ならかき消され、泥棒にとってはうってつけの環境とも言えます。
2つ目は、全面道路の街路樹や電柱です。デメリット①でもご紹介しましたが、幹線道路沿いでは、歩道ギリギリに建物が建っているケースも多いため、枝振りの大きい街路樹などからマンション敷地内や場合によってはバルコニーに侵入される恐れがあります。玄関扉はしっかり施錠していても、意外とバルコニー側の窓の施錠を忘れてしまうケースも多く注意が必要です。

まとめ

以上、幹線道路沿いのメリット・デメリットでした。いかがだったでしょうか。
私個人としては、以前実際に住んでいた経験上、もちろんデメリットはありますが、それを上回るメリットを感じていました。

家で過ごす時間や普段生活する上での活動範囲などによって人それぞれメリット・デメリットは変わってくると思いますので、物件を検討する上で、幹線道路沿いの立地も候補に入れてみてはいかがでしょうか。

令和2年度第3次補正 事業再構築補助金により作成

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